子どもを褒めるとき同じ褒め言葉ばかりになっちゃう…0歳からのリトミック
こんにちは。リトピュアの矢島久美子です。
『子どもを褒めているんだけど
いつも同じ言葉になってしまう…』
「褒めて伸ばす」を大事にしている先生は、
なるべく褒めてあげたい!
でも、ボキャブラリーが少なくて…と
ご質問をいただきました。
確かに今、子どもを褒めることを大切にする教育が
主流になっているように思います。
それは、
・なぜなのか
・だからどうするのがいいのか
教育現場で、教室運営で役立つ「褒める力」について
深堀してみました。
1.「褒める力」とは
褒めるって、気持ちや心が大事で、
素敵ね、じょうずね、と感じた言葉を伝えればいい、
だから、誰にでもできることのように
思うのではないでしょうか。
でも、褒めることは、
自己肯定感を育み、モチベーションを向上させる、
子どもたちのポジティブな環境をつくるためにも
影響する重要なことです。
だから、教育現場では、子どもたちに接する教育者の
褒めているときの嬉しい感情が、うまく子どもたちに
伝わることが大切なんですね。
そこで、気持ちだけでなく
褒めるには、「褒める技術」も必要であることを受止めて
指導者は身につけておきたいと思います。
2.ポジティブ心理学を活用する
子ども、親御さんの心を掴み、やる気を引出すレッスン、関わりには、
・自分のことを褒めてくれてる、
・認めて受止めてくれている、
これら指導者の気持ちが、伝わる言葉がけが必要です。
そこで、褒め言葉ではなく、「具体的に褒める」ことを大事にしています。
ココ、リトピュアの子どもの行動心理を考えた言葉がけ、カリキュラムが
ポジティブ心理学(マーティン・セリグマン教授)の考え方と通じる!
と思ったのです。
ポジティブ心理学とは、目指すところが、
「ゼロ近辺の健常な心理状態をプラスに高めること」とあります。
そして、
「個人・コミュニティの要素を発見し促進することを目指した、
人の最適機能に関する科学的研究」と定義されています。t
子どもを褒めるも、言葉がけも、科学?
『人の最適機能に関する科学的研究』
というのも、面白いと思いました。
気持ちだけで安易に「褒め言葉」を言うのではなく、
伝える「技術」を身につけること重要であることを再確認したのです^^
そこで、ここからは、
教育現場で具体的に、どうのようにしていくといいか、
研究の結果をお伝えします。
3.①褒め言葉を連発しない
子どもが、褒められて、より「嬉しい!」
となるためには、
「じょうず!」「かわいい」などの『褒め言葉』ばかりで
褒めないことです。
いつも、つい発していませんか?
褒め言葉を言うことが、「褒める」では
ないんですね。
リトピュア式の研修段階での先生方には、
あえて、「じょうず」は禁句として
ロールプレイングしてもらっています^^
4.②どの子も同じ言葉で褒めない
どの子も、同じではないはず!
子どもは、「みんな違っていい」です。
だから、ポイントは、
「褒めてあげよう」という気持ちだけが先に立たずに、
何をしているか見逃さずに、具体的に行動を言葉にしましょう。
もし、10人いて全員に「じょうず!」と言ったら
子どもたちは、自分が褒められてると感じにくくなります。
行動は、10人とも違うはずですね。
5.③具体的に行動を言葉にする
たとえば、
先生:
「おてて、パチパチしてたね!」
「おくち、大きく開いてたよ!」
先生は、嬉しい感動の気持ちにのせて発しましょう。
子ども:
・自分のことだとわかる
・先生が見ててくれたと感じる
親子レッスンなら、親御さんも嬉しくなる
「褒める」は、認めること!
見たまま、感じたままを言葉にすればいいだけです。
褒め言葉のストックを、増やそうとする必要はないのです。
6.④余裕を持つ
実際に大事なのは、タイムリーで具体的な声がけ。
先生がそれぞれの行動に気づき、レッスン中に言葉がけするには、
・カリキュラム準備を事前にしておく。
・練習を万全にしておく。
この2つのことが必要です!
先生に余裕があれば、
子どもの様子がよく見え、具体的に言葉がけができます。
7.⑤つい同じ言葉ばかり出てしまったら…
万全の準備ができていると余裕が生まれ
子どもに言葉がけができます。
このとき、
「じょうず!」と言ってしまってもかまいません^^
すぐに!
なぜ「じょうず」と思ったのか、具体的に追加して言えばいいんです。
「セットで褒める」です。
「じょうず!」
「リズムに合わせてパチパチしてたね!」
見たまま、感じたままを言葉にすれば大丈夫!