ベビーレッスンで注意すること

 

教科書ーママパパ対応

4.ベビーレッスンで注意すること

ベビーレッスンならではの、対応方法がいろいろあります。

ベビーの場合、ママパパが「うちの子何も反応していない」と思っていることが
多々あります。

動きとしては見えていても、それが反応だと思わないことがあるのです。
反応していることを伝えていかないと、ママパパは気づかないのです。

反応だと認めるか、ただの偶然だと思うかで、
その子の成長は大きく変わります。

ママパパが偶然だと思わずに「ウチの子すごい」と認めることが
子どもの成長につながります。

また、ママパパは、褒めるといいとわかっていても、どの様子をどんな言葉で
褒めていいかわからないことも多いです。

先生は、レッスンの前にママパパに「ベビーちゃんの反応をどんどん伝えるので、
一緒に褒めてくださいね」とお話しておきましょう。

ベビーレッスンの成功は、ママパパの意識づけです。

次に、そのために、先生が注意すべきことをあげていきます。


(1)ベビーちゃんの小さな反応を見逃さないこと

ベビーちゃんは、とてもたくさんの反応をしています。

 笑顔になる ・ 手足を動かす ・ 顔を向ける
声を出す ・ 口をあける ・ 目線を動かす

これらすべてが反応です。
ママパパは、当たり前すぎて反応と捉えていないことが多いです。

これらのことを、音に反応して、音楽に合わせて、自らするのです。

すごいことですね。
それを、そのまま、ママパパに言葉にして伝えればいいのです。

そのとき、先生がその反応に感動して、心からすごいと思えれば
ママパパも、我が子の反応がすごいと、実感して嬉しくなるのです。


(2)ベビーちゃんの反応を、すぐにママパパに伝えること

先生は、反応に気づくことができるようになったら、次はそれを伝えることです

たとえば、ベビーちゃんがリズムを感じて足を動かしていても、
何も言ってあげていないと、ママパパは、ベビーちゃんの手足をつかんで、
動かそうとします。

そうすると、ベビーちゃんが自ら動かす反応を見ることができなくなります。
ママパパには、ベビーちゃんの肩や背中をトントンとしてもらい、手足をフリーに
してあげると、何かしらの反応を見ることができます。

また、音楽のリズムに合わせて、ママパパがベビーちゃんに触れるシーンでは、ママパパに、「シューッと声を出しながら、触れてあげましょう」と
具体的に声かけをします。

ママパパがどうすると、ベビーちゃんが反応するかをわかりやすく
随時、伝えることが大切なのです。

たとえば、
「はあい、のところで、お口が開きましたね」
「足でリズムをとっていましたよ」
「笑顔になりましたね」

どうやって声をかけたらいいのか、できるだけ具体的に
伝えてあげることが大切です。

ママパパが「ほんとうにウチの子、反応していました!」
と実感できるようになります。

ママパパが観ていない、気づいていない反応も、
先生が気づいて、ママパパに伝えることで、
ベビーちゃんの「できた!」が生まれます。

いい意味で、先生がママパパを洗脳していくことが大切なのです。